パン作りの基本

第4章|よくある失敗・トラブル解決|発酵の見極め

前川

発酵の見極めって何ですか?

おこめちゃん
おこめちゃん

生地を“今から焼こう!”って決める瞬間だね

よっちゃん先生
よっちゃん先生

発酵、どこまで待てばいいのか
毎回わからなくなります

おこめちゃん
おこめちゃん

写真で見るのが早いよ!

早速みていこう!

よっちゃん先生
よっちゃん先生

発酵の見極めって、どういう状態?

発酵の見極めは、
見た目・ふんわり感がそろって“今焼いてOK”の状態にあること。

成形パン|1.3~1.5倍に膨らむ

食パン|およそ2倍に膨らむ

フライパンパン|およそ2倍に膨らむ


この“ちょうどいい”一瞬をつかめるかどうかが、発酵の見極めです

なぜ見極めはむずかしい?

米粉パンって小麦パンみたいに
膨らんだーー!

そんな目で見える変化が小さいですね

おこめちゃん
おこめちゃん

その通り!
グルテンがないから

米粉パンの発酵は、弾力/張りが弱んだよ

よっちゃん先生
よっちゃん先生

特に成形パンは、
1.3~1.5倍の膨らみがピーク。

目で見てても
さほど変化がないように見える…?!

だからこそ、
自分の目で変化を見る力が大切になります!!

発酵の見極めはコレをして!

確認してほしいのは、

・レシピに書いてある時間
 ではありません!!

「発酵時間○分です」は春とか、
気候が安定した日のハナシなんだ

よっちゃん先生
よっちゃん先生

あくまでレシピの発酵時間は目安!

   ⇣

あなたが見るべきは、
生地の“今の膨らみ”です。

とりあえず、

発酵見極めの必要なことだけ知りたいです!

おこめちゃん
おこめちゃん

ビフォーアフターを
同じ位置から写真撮影して!


まずはそれだけ!

よっちゃん先生
よっちゃん先生
かしわ餅パン

わぁ!写真で見ると
かなり違いがわかりますね!

おこめちゃん
おこめちゃん

そうそう
パン発酵は全体を俯瞰して見ると一番わかりやすい

変化がわからない時こそ
スマホで撮影が絶対おすすめ!

よっちゃん先生
よっちゃん先生

確認ポイントは2つ

  1. 生地全体の大きさ
  2. 表面のようす

まずは生地全体の大きさ!

よっちゃん先生
よっちゃん先生

全体的にひとまわり
大きくなるイメージですね!

おこめちゃん
おこめちゃん

次に表面のようす!

よっちゃん先生
よっちゃん先生

全体的に少しだけ凸凹してくるが正解!

おこめちゃん
おこめちゃん

必ず同じ位置・高さ・明るさ
撮影するのがポイントだよ

よっちゃん先生
よっちゃん先生
ビフォーアフターがわかりにくい時は
写真に撮って「発酵前」「発酵後」を見比べるとわかりやすい
並べると膨らみの変化が分かる!
スマホ写真はバカにできない!

発酵の見極めがわからないときの状態別|次にやる行動【早見表】

今の状態(近いのはどれ?)まず考える原因今やること
ほとんど変化がない発酵が進んでいないパンの横にお湯入マグカップを添えて、発酵環境を温める
少し膨らんだ発酵が足りない5分単位で発酵追加
発酵時間が長すぎる時間にばかり気を取られて目の前のパンの状況を見ていない今のパンの見た目から、発酵追加か、焼くか決める
毎回迷う判断軸がわかっていない発酵の見極め写真をたくさん見て、判断力をつける

発酵の見極めは
「○分が正解!」とかありません。

レシピには”○分発酵”ってかいてあっても?

おこめちゃん
おこめちゃん

どのレシピの発酵時間も、
暑くもなく、寒くもない…

春のような安定した季節でのハナシなの。
レシピ記載の発酵時間は、あくまで目安!

パン作る日が夏の時もあれば、
寒い冬の時もあるよね

レシピ記載の発酵時間より、
目の前のパンの状態をみて焼くか判断するよ!

よっちゃん先生
よっちゃん先生


正解は、生地の中にあり!

▼タブ切り替えで読む▼

ほとんど変化がない
少し膨らんだ
発酵時間が長すぎる
毎回迷う

ほとんど変化がない

見た目がほぼ変わらない。
本当に発酵しているのか不安…

いま起きていること


→イーストがまだ動き出してない
→生地温度が低いことが多い

次回の改善ポイント

  • 発酵場所を温かくする
  • 発酵時間を延ばす

特に冬は膨らむ感じがないです…

おこめちゃん
おこめちゃん

冬場は特に、
「室温OK」でも
生地温度がめちゃ低いことが多いよ

よっちゃん先生
よっちゃん先生

ええ!レンジ発酵ボタンおしたのに?

おこめちゃん
おこめちゃん

うん
そもそもね、

生地をつくった時
丸めている時


パン作りの過程で
ぐんぐん生地が冷えてしまったりするの

冬は部屋が寒いからね〜

よっちゃん先生
よっちゃん先生

確かに
温かいお茶も、冬はすぐに冷めますよね

おこめちゃん
おこめちゃん

そう、冬はお湯ですらすぐ冷えるね
パンはもっと冷えるはず

よっちゃん先生
よっちゃん先生

少し膨らんだ

少し高さはでた。
でもここで焼いていいのか分からない

いま起きていること

→ ガスが入りはじめている
→ まだ十分に膨らんではない
→ 発酵時間がもう少し要りそう

次回の改善ポイント

  • 5分単位で発酵追加

発酵時間が長すぎる

見た目がほぼ変わらない。
本当に発酵しているのか不安…

いま起きていること


次回の改善ポイント

  • 時間のことは一度忘れる

毎回迷う

レシピは守っている。
でも判断できない。

いま起きていること

→見極めポイントを知らない
→なんとなく分かった「つもり」になっている

次回の改善ポイント

  • 発酵の見極め集をみて自己判断できるようにする
  • 写真を見て発酵OKの状態を理解する

発酵の見極め写真は
何回も見たんですが…

発酵する前
発酵中のようす

ビフォーアフターがよくわからなくて…

おこめちゃん
おこめちゃん

ビフォーアフターは
写真を自分で撮るのが一番!

同じ高さから、
スマホでビフォーアフターを撮影してみて。

目で見てるだけじゃわかりにくいから
慣れるまでは写真撮影しよう

よっちゃん先生
よっちゃん先生

次回の改善ポイント

  • 「同じ場所・同じ高さ」で撮影する
  • =毎回同じ条件で撮影し記録する
  • 写真を見て発酵OKの状態を理解する

成形パンの場合|発酵の見極め

📷 写真①|ちょうどいい発酵

オーブン予熱を始めるタイミング

原因

  • 発酵前に比べて生地全体が1.3~1.5倍に膨らんでいる
  • 生地の高さも感じられる

次回の改善ポイント


この状態になったら、
オーブンの予熱を始めます。

仕込み水が”水のみ”の場合は、

パン1個につき2〜3個ほど
陥没した小さな丸穴が出現しやすいです

成形パンは、丸めた後の大きさに比べて
「1.3~1.5倍に膨らむ」を見るのがポイントです。

高さのあるパンになる!
断面もふんわり高さが出る

発酵時間○分間、はただの目安。
必ず生地の膨らみで判断します

📷 写真②|発酵が足りない

原因

  • 表面がツルっとしてる(凸凹していない)
  • ふんわり感がない

次回の改善ポイント

こういう生地は、
持ち上げるとずしっと重みを感じることが多いね

よっちゃん先生
よっちゃん先生

そもそも、パン生地も固そうです

おこめちゃん
おこめちゃん


まだガスが十分に入っていません。
このまま焼くと、
膨らまず、詰まった食感になりやすいです

📷 写真③|発酵しすぎ

陥没した穴が無数にできる
ガスが抜けて高さもなくなる

原因

  • 横に広がる
  • 表面が穴だらけ
  • だらっとする

次回の改善ポイント


ガス発生が限界をこえる!
焼成中にしぼみやすくなります

穴だらけのパン
取り返しがつかないので
このまま焼くしかないです
表面にあった穴がそのまま残る

よっちゃん先生
よっちゃん先生

食パンの場合

📷 写真①|ちょうどいい発酵

オーブン予熱を始める/焼く直前

原因

  • 2倍の目安まで上がっている
  • 膜の張った穴が全体的に出る
  • 表面張力のようなふっくら感

次回の改善ポイント

解説テキスト
食パンは
「型の高さ」と「表面の張り」
この2つがそろったら予熱開始です。

📷 写真②|発酵が足りない

原因

  • 型の半分〜6割
  • 表面がかたい
  • 高さが止まっている

次回の改善ポイント

解説テキスト
見た目が止まっていても、
中ではまだガスが作られている途中です。
もう少し待ちます。


📷 写真③|発酵しすぎ

原因

  • 型の縁を越えそう
  • 表面が波打つ
  • 張りがなくなる

次回の改善ポイント


この状態まで行くと、
焼成中にしぼむリスクが高くなります。
迷ったら、少し手前で焼成が正解です。

Q
発酵させすぎた食パンを焼くと?_
さっきのパンを焼成してみると…
こんな焼き上がりになりました

ふつうに美味しそうです

おこめちゃん
おこめちゃん

ほんの少し、
断面の気泡が大きくなったぐらいで済んだね!

よっちゃん先生
よっちゃん先生


これくらいなら
食感が悪くなりすぎないレベルです

これ以上発酵が進みすぎると、食パンの耳がポロポロ崩れるようになるので注意!


マフィン型パンの場合

📷 写真①|ちょうどいい発酵

(オーブン予熱を始める/焼く直前)

原因

  • 表面がなめらか
  • 生地が少し持ち上がった感じ
  • ツヤが出ている

次回の改善ポイント

解説テキスト
マフィン型パンは
見た目の変化が小さいのが普通。
「少し変わった」でOKです。


📷 写真②|発酵が足りない

原因

  • 表面がざらつく
  • ツヤがない
  • 仕込んだ直後とほぼ同じ

解説テキスト
まだ発酵のスイッチが
入りきっていません。
もう少し時間を取ります。


📷 写真③|発酵しすぎ

原因

  • 表面が荒れる
  • 生地がだれる
  • ツヤが消える

次回の改善ポイント

解説テキスト
発酵が進みすぎています。
このまま焼くと、
中が詰まりやすくなります。


フライパンパンの場合

📷 写真①|ちょうどいい発酵

(焼く直前)

原因

  • 表面がやわらかい
  • 押すと、ゆっくり戻る
  • 広がりすぎていない

次回の改善ポイント

解説テキスト
フライパンパンは
**「見た目より触感」**が判断軸。
焼く直前がベストです。


📷 写真②|発酵が足りない

原因

  • 表面がかたい
  • 押しても変化が少ない

次回の改善ポイント

解説テキスト
まだガスが少ない状態。
このまま焼くと、
膨らむ前に焼き固まります。


📷 写真③|発酵しすぎ

原因

  • だらっと広がる
  • 触ると戻らない

次回の改善ポイント

解説テキスト
ガスが抜けかけています。
これ以上待たず、
すぐ焼成へ進みます

まとめ

発酵の見極めは、
時間ではなく「状態」で決めます

ちょうどいい発酵は、
「一番きれいに焼ける直前」です

発酵の見極め実例集

全100枚!写真でよく分かる|米粉パンの発酵実例集
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